洗面化粧室の原状回復

洗面化粧室は、水まわりの中でも特に「女性」が気にするポイントです。別でドレッサーなどがない限りは、洗面化粧室でメイクをすることが多いからです。洗面化粧室のデザインや収納量などは、圧倒的に女性の方が気にするポイントであります。

そのため、メインターゲットを女性にしている場合や、夫婦をターゲットにできる広さがあれば、洗面化粧室はこだわって原状回復した方が良いです。そんな洗面化粧室の原状回復を3つのポイントから解説します。

ポイント1 水垢などの汚れ

洗面化粧室は水まわりなので、ボウルや鏡に水垢をはじめとした汚れが付きやすいです。まず、そのクリーニングの精度が、洗面化粧室の原状回復の精度を左右します。細かい汚れなどの除去はもちろんですが、水はね加工ができたり、フッ素加工をしたりして水や汚れを弾くようにもできます。

また、収納内も汚れている可能性があります。洗面化粧室の足元収納は、洗剤やその他バスルームセットを置くことが多いです。そのため、薬品関係の液体がこびりついている場合もあります。表面だけでなく、収納の隅々までチェックすることが大切です。

ポイント2 壁紙やシートの劣化

ボウルや鏡には水垢などの汚れが付きやすいですが、それと同じくらい壁紙やシート(床面)にも水滴がつきます。鏡やボウルであれば定期的に清掃する人もいると思いますが、特に壁紙に関しては小まめに清掃する人は少ないです。

そのため、洗面化粧室の壁紙やシートは、水滴が付いたまま放置したり、湿度が高い状態(浴室も近いので)になったりすることが多いのです。そうなると、通常の壁紙やシートよりも劣化が早くなります。壁紙やシートが劣化し過ぎると、下地にまで影響する場合があります。

たとえば、壁紙が劣化して下地にまでカビが生えてしまうなどです。そうなると、壁紙を全て剥がして下地を入替るという、大規模なリフォームが必要になってしまうのです。そのため、壁紙やシートは劣化具合を細かくチェックしましょう。少しでも劣化が見えたら、今後のために貼替ることをお勧めします。

ポイント3 洗面化粧設備の入替

場合によっては洗面化粧設備の入替も選択肢の一つです。単純に劣化している場合もそうですが、あまりにトレンドから遅れてしまった設備も入替た方が良い場合があります。洗面化粧台を入替る時には機能性とデザイン性を基準に選びましょう。

たとえば、夫婦をターゲットにしている洗面化粧台であれば、デザイン性よりも機能性を重視するべきです。機能性とは収納量が豊富だったり、洗面の蛇口が使いやすかったりという意味です。また、デザイン性にこだわる時には、トイレや浴室、キッチンまわりの設備によります。

仮に、他の設備を入替たり、元々最新設備を導入しているのであれば、洗面化粧台だけそのままだと見た目的に浮いてしまいます。水まわりは、できれば同じようなグレード・デザインで揃えた方が良いです。一部だけ特化すると、取って付けたような印象をもたれてしまうからです。

箇所別 原状回復のポイント