ハウスクリーニングの作業工程について
ハウスクリーニングは、室内の資産価値を保つ上で非常に大事な作業になります。そのため、入居者入替のタイミングでは必須で行うべき事項です。しかし、ハウスクリーニングの作業工程を知らないオーナーや不動産会社は、意外と多いのが事実です。今回はハウスクリーニングでは代表的な、以下の項目の作業工程を紹介します。
フロアクリーニングの作業工程
フローリングクリーニングの作業工程は以下の手順になります。
- 特にフローリングと壁部分(巾木)の養生を行う
- 表面の洗浄をする
- モップなどで水分を拭き取る
- ワックスもしくはフロアコーティングを行う
- 数時間乾燥させた後に、家具を戻して完了
家具の移動
フロアクリーニングは最後にワックスを塗ることが多いです。そのため、全面を掃除してワックスを塗る必要があるので、家具付きの住戸の場合は家具の移動を行います。あまりに大きな家具が入っている場合には部屋を分けてクリーニングすることもあります。
部屋の養生
ワックスを塗る時や清掃をする時には清掃器具を利用します。その清掃器具が壁面に当たって傷がつかないよう養生します。
表面の洗浄
まずは表面部分の埃や汚れを拭き取ります。ワックスを塗る場合には水拭きをしても問題がないので、水拭きをして丁寧に表面の汚れを除去します。この時に少しでも埃などが残ってしまうと、ワックスの中に埃が入ってしまい見栄えが悪くなります。
水分の拭き取り
ワックスを塗る前に水分を完全に拭き取り、乾燥させた状態にします。水分を拭き取る時は、モップなどを利用して拭き取ることが多いです。
ワックス、フロアコーティングを行う
ワックスをする場合でもフロアコーティングをする場合でも、複数回塗ることが多いです。最初に薄く塗っておき、その後に丁寧に塗るという流れをとります。複数回に分けて塗った方が綺麗に塗ることができ、更にワックスのもちも良くなるからです。
乾燥させる
ワックスやフロアコーティングをした後は完全に乾くまで数時間待ちます。仮に1部屋ずつ作業している場合には、作業時間が1日かかる場合もあるので、その点は良く認識しておきましょう。ワックスが完全に乾燥したらフロアクリーニングは完了となります。
キッチンクリーニングの作業工程
キッチンクリーニングの作業工程は以下の手順になります。
- 換気扇まわりの壁面を養生する
- 分解できる器具を取り外して漬け置きする
- 手洗浄しつつ、高圧洗浄及び、熱洗浄を利用して汚れを除去する
- キャビネットや棚まわりの掃除をする
- 壁面を掃除してガスコンロ部品類を取り外して漬け置きしておく
- ガスコンロ部分とシンク部分、排水口などを掃除する
- 全体的に乾拭きをして完了
換気扇まわりの壁面を養生
換気扇まわりの汚れがつかないように、換気扇付近を養生します。
分解できる器具を取り外し、漬け置きする
換気扇で分解できる部分をすべて分解して取り外します。取り外した部分で漬け置きできる部分は漬け置きし、汚れを除去しやすい状態にします。
洗浄
漬け置きした部分を洗浄して、換気扇の内部も洗浄します。特に油汚れは入念に対処します。
キャビネットや棚まわりの掃除をする
換気扇まわりの掃除が完了したら、キッチンのキャビネットや棚まわりの清掃に移ります。水拭きと乾拭きで、油汚れや埃を除去します。
壁面&ガスコンロの掃除
壁面も水拭きと乾拭きをして綺麗にします。また、ガスコンロまわりのゴトクなどの部品を漬け置きしておきます。
ガスコンロ&シンク&排水口の掃除
漬け置きしておいた器具を手洗浄して、ガスコンロも掃除します。油汚れが多いので、洗剤を利用して水拭きしてから乾拭きするという掃除方法です。また、シンクや排水口も同じように清掃をします。
全体の乾拭き
最後に全体を乾拭きして完了です。
浴室クリーニングの作業工程
浴室クリーニングの作業工程は以下の手順になります。
- 照明器具、換気扇などの掃除
- 天井、壁面、床、蛇口、排水口などの掃除
- 鏡の掃除
- 浴槽の掃除
- 浴槽側面(エプロン部分)
- 全体の乾拭き
照明器具や換気扇
浴室を掃除する時、まずは上部から掃除をします。照明機器は取り外し、ランプ周辺の汚れを取り除きます。また、換気扇は埃だけでなく、通常だと手の届かない部分も取り外し掃除をします。
天井、壁面、床、蛇口、排水口
その後に天井、壁面や床面を隅々まで掃除、蛇口、排水口まわりの清掃に移ります。水垢やカビなどを除去して、場合によってはカビができにくいコーティングなどを行います。
鏡の掃除
一番水垢が出やすく、かつ水垢が取り除きにくい鏡部分の掃除をします。特殊なスポンジや専用の洗剤を利用することが多いです。また、曇り止めや水垢のしにくい(水はね加工など)コーティングをする場合もあります。
浴槽の掃除
浴槽の中を丁寧に掃除します。水垢もそうですが、浴槽側面部分のエプロンを取り外して清掃します。抗菌&防カビ効果のあるコーティングをする場合もあります。
全体の乾拭き
最後に換気をしつつ、全体の乾拭きをして作業終了となります。